被害者としての精神病とトラウマとしての特権

2019.6.2 (日)

 被害者意識の強い人間は一生涯においてその被害を盾にあらゆる利権を貪るということになる。その被害者を知識人や政治家が担ぎ出すと影響力は強く、その被害意識も強化されてゆく。しかしこれははっきりとした目に見える被害である場合にはほぼ問題にはならない。実際に問題になるのは被害を受けたことのない人間の妄想としての被害者意識というもので、実際に被害を受けたかどうかは問題ではないのである。またそれが本当に被害かどうかであったかについては映画の「告発の行方(*1)」のように非常に微妙な物語をはらんでいることになる。