Tag Literatureを表示しています。
2019.7.27 土
貧富の差を語る前に我々が前提としなくてはならないのは、第一にその格差という状態を感情抜きに主観で見ようとする試みが必要であるということと、第二にその原因を突き止めようとしないこと及び誰かに罪を被せないこと。そして最後に貧富の差を生んでいるのは取りも直さず、こういった視座から我々のほとんど(殊にこのテキストを読んでいる階級のあなた)が生み出しているという事実を真摯に受け止めることであると私は思っている。つまり貧富の差が生まれるのは貧富の差という一つの社会的な発明であり、その発明によって豊かな社会を作っているのである。強いて言うなら我々は(少なくとも中産階級以上の人々は)そのような社会を作り上げている当事者であり、その当事者であることを踏まえて涙を流したり平等社会を叫んだりする者であることが大...
2019.4.6 土
芸術家が嫌いである。芸術家の話は少なくともつまらない。勿論その芸術家達はひょっとしたら芸術家ではないのかもしれないし、私的には彼等は芸術家ではない。ゴッホが偉大な芸術家であると思っている大衆とゴッホを芸術家に吊し上げた商業であるということだ。そこには意味がない。しかし勿論ゴッホの絵画は私にとって偉大なものだ。しかし彼の絵が偉大な理由は私一人の中にある偉大さであって大衆が民主主義的に多数決で決定した偉大さではない。少なくとも多数決・常識・形骸化した道徳・習慣・ドグマによって規定される美や偉大さ、あるいはその当事者の脳天に突き刺さるようなあの感覚を規定することはできない。芸術はあくまでも私的なものであり、またはもっとシャーマニズムに由来するような一種のヒステリックな共同幻想・共時性に由来するもの...
2019.4.6 土
「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。 –146節」 Wer mit Ungeheuern kämpft, mag zusehn, dass er nicht dabei zum Ungeheuer wird. Und wenn du lange in einen Abgrund blickst, blickt der Abgrund auch in dich hinein.  ニーチェが非常にラディカルな哲学者であるという誤謬がある。彼の哲学は革命的ではあったが文学的ではない。私自身は、彼は遠くから事物を見つめる観察者であり傍観者であると思っている。遠くから傍観し辛辣な言葉を発すること自体に違...